愛犬ミルの闘病記録〜1年間の総集編 (1)
2007年 10月 06日
ミルの闘病生活、今日で1年経ちました。
改めて、ミルの病気の経緯について、まとめておきます。
いつかどこかで、同じ病気で苦しむ方のお役に立てたら。
とてもとても長くなります、申し訳ございません。
もう御存知の方は、是非、一番下の今日の診断結果だけ、目をとおして頂けたら、と思います。
ミニチュアダックス ミル ♂
2003年12月17日生
去勢手術:2004年10月1日
去勢手術をしてから2年間、ミルは何の病気もなく、とても元気でした。
この穏やかで幸せな毎日がずっと続くもの、と信じていました。
2006年10月5日
ミルの左後ろ足が真っ赤に腫れ上がっていることに気付き、病院へ。
レントゲン撮影、エコー検査、細胞検査の結果、「蜂窩織炎」と仮診察され、抗生剤の服用を始めました。
後日、細菌検査の結果、
「無菌性結節性脂肪織炎」と診断。
10月下旬
ミルの左後ろ足から出る症液の量が増え、食欲も低下、動けない状態に。
再度、レントゲン撮影、エコー検査。そして、ステロイド注射。
このステロイド注射のお陰で、ミルは元気になりました。
その後、少量のステロイドの投与で、足の炎症も治まっていき、
12月には、ステロイドをやめ、完治したかと思いました。
2007年1月
年末の帰省中に、ミルの炎症が再発。
また抗生剤と少量のステロイドの投与が始まりました。
1月下旬
発熱、嘔吐、元気がないため、レントゲン検査と血液血清生化学検査を。
ステロイドの副作用とのこと。
吐き気止めの注射をして帰宅。→元気に。
2月上旬
発熱と嘔吐を繰り返し、注射と座薬を。
吐き気止めの注射をうったのに、深夜から朝まで吐き続けました。
朝、病院で再度注射をうち、その後、とても元気に。
少量のステロイドと抗生剤で、ときどき発熱はありましたが、
3月半ばまで元気に過ごせました。
3月半ば
長期に渡るステロイドの投与のため、副腎検査を。
副腎が正常に機能していることがわかったため、さらに少量に減らしながら、ステロイドと抗生剤で様子をみることになりました。
4月〜5月
血液生化学検査、レントゲン検査、超音波検査で様子を診ながら、
足の炎症が治まったところで、縫合糸の摘出手術をする方向に。
6月
長期に渡るステロイドの投与の副作用で、
ミルの皮膚の柔らかい部分が徐々に黒くなってきました。
6月15日
縫合糸摘出手術
縫合糸の周りに脂肪の固まり→「化膿性肉芽腫性炎症(縫合糸肉芽腫)」
除去した皮下組織は、去勢手術の縫合糸を中心として、多数の炎症細胞の浸潤からなる腫瘍で、縫合糸を中心とする異物反応。
この腫瘍の下に空洞があり、ここから脚まで筋肉の隙間を通って、炎症がおきていたと考えられます。
手術で全て取り除いたので、脚の炎症は治まるはずでした。
6月下旬〜7月上旬
食欲不振・嘔吐が続き、血液検査の結果も悪い状態。
ご飯は全く食べず、呼吸も苦しく、眠れない状態が続きました。
ミルの基本体重は5.4〜5.6kgでしたが、4.2kgにまで衰弱していました。
お昼間5〜7時間、入院を続けることになりました。
毎日6時間かけて、静脈に点滴を続けました。
ミルの発熱が少し治まったところで、高度医療センターへ行くことにしました。
7月半ば 高度医療センターへ(ネオべッツVRセンター)
詳細な検査の結果、免疫抑制剤(ネオメルク)を服用し、毎週血液検査をしていくこととなりました。
7月下旬まで、ミルの食欲不振と嘔吐を繰り返していました。
そして、7月末には、免疫抑制剤の副作用で嘔吐を
1日に20回も繰り返してしまい、免疫抑制剤の量を減らすことに
なりました。
8月上旬〜
ミルは食欲も出て、元気にお散歩できるまでに快復しました。
でも、免疫抑制剤の副作用で今度は皮膚の状態が悪くなり、
かゆみがひどく、全身の毛が抜け始めました。
9月
全身の毛が抜けて、スムースのようにツルツルになりましたが、
かゆみは治まり、ミルの元気が戻ってきました。
**********
そして今日、2007年10月5日
闘病生活が始まって1年目の今日、高度医療センターへ行ってきました。
免疫抑制剤を飲み始めて、最初は劇的に効きましたが、
この1ヶ月、血液検査の結果は悪化してきました。
今週も、またCRPの数値が上昇し、思わしくない結果に先生も困った表情でした。
血液検査の中で、最重要視されるのが、C反応性蛋白(CRP)の数値です。
この数値が、一度は正常値にまで落ち着いたのですが、徐々に上昇し、今日は、4.00。
これは危険な数値です。このまま上昇していくと、またミルは嘔吐や発熱、食欲不振で弱っていく可能性があります。
こんなに元気なのに、、、
全ての原因である縫合糸肉芽腫を取り除いているのに、、、
先生とたくさんお話をさせて頂き、何かいい方法はないか、
相談しましたが、この治療法以外に手はないそうです。
私が毎日、ミルの体に変化がおきないかをよく観察すること、
免疫抑制剤を毎日飲み続けること、そして、毎週血液検査をして、
CRPの数値が急上昇しないか、検査を続けていくこと。
これを続けなければ、死もあり得る危険な病気です、と。
ミルの生きる道は、これしかないそうです。
免疫抑制剤を増やし、一時的に、CRPの数値を抑えることも考えていますが、ミルの場合、副作用が出てしまうことが怖いので、今週は、抗生剤もあわせて飲むことになりました。
この抗生剤が少しでも効いてくれることを祈るばかりです。
この一年、とってもとっても辛くて大変な日々でした。
一年経った今日の結果も、残念なものでした。
完治という言葉は聞けないのかもしれない、
でも、ミルの生きていく方法があることに、感謝せざるを得ません。
長くなりましたが、これがミルの一年に起きたことです。
後日、この病気についてのお話を続ける予定です。
改めて、ミルの病気の経緯について、まとめておきます。
いつかどこかで、同じ病気で苦しむ方のお役に立てたら。
とてもとても長くなります、申し訳ございません。
もう御存知の方は、是非、一番下の今日の診断結果だけ、目をとおして頂けたら、と思います。
ミニチュアダックス ミル ♂
2003年12月17日生
去勢手術:2004年10月1日
去勢手術をしてから2年間、ミルは何の病気もなく、とても元気でした。
この穏やかで幸せな毎日がずっと続くもの、と信じていました。
2006年10月5日
ミルの左後ろ足が真っ赤に腫れ上がっていることに気付き、病院へ。
レントゲン撮影、エコー検査、細胞検査の結果、「蜂窩織炎」と仮診察され、抗生剤の服用を始めました。
後日、細菌検査の結果、
「無菌性結節性脂肪織炎」と診断。
10月下旬
ミルの左後ろ足から出る症液の量が増え、食欲も低下、動けない状態に。
再度、レントゲン撮影、エコー検査。そして、ステロイド注射。
このステロイド注射のお陰で、ミルは元気になりました。
その後、少量のステロイドの投与で、足の炎症も治まっていき、
12月には、ステロイドをやめ、完治したかと思いました。
2007年1月
年末の帰省中に、ミルの炎症が再発。
また抗生剤と少量のステロイドの投与が始まりました。
1月下旬
発熱、嘔吐、元気がないため、レントゲン検査と血液血清生化学検査を。
ステロイドの副作用とのこと。
吐き気止めの注射をして帰宅。→元気に。
2月上旬
発熱と嘔吐を繰り返し、注射と座薬を。
吐き気止めの注射をうったのに、深夜から朝まで吐き続けました。
朝、病院で再度注射をうち、その後、とても元気に。
少量のステロイドと抗生剤で、ときどき発熱はありましたが、
3月半ばまで元気に過ごせました。
3月半ば
長期に渡るステロイドの投与のため、副腎検査を。
副腎が正常に機能していることがわかったため、さらに少量に減らしながら、ステロイドと抗生剤で様子をみることになりました。
4月〜5月
血液生化学検査、レントゲン検査、超音波検査で様子を診ながら、
足の炎症が治まったところで、縫合糸の摘出手術をする方向に。
6月
長期に渡るステロイドの投与の副作用で、
ミルの皮膚の柔らかい部分が徐々に黒くなってきました。
6月15日
縫合糸摘出手術
縫合糸の周りに脂肪の固まり→「化膿性肉芽腫性炎症(縫合糸肉芽腫)」
除去した皮下組織は、去勢手術の縫合糸を中心として、多数の炎症細胞の浸潤からなる腫瘍で、縫合糸を中心とする異物反応。
この腫瘍の下に空洞があり、ここから脚まで筋肉の隙間を通って、炎症がおきていたと考えられます。
手術で全て取り除いたので、脚の炎症は治まるはずでした。
6月下旬〜7月上旬
食欲不振・嘔吐が続き、血液検査の結果も悪い状態。
ご飯は全く食べず、呼吸も苦しく、眠れない状態が続きました。
ミルの基本体重は5.4〜5.6kgでしたが、4.2kgにまで衰弱していました。
お昼間5〜7時間、入院を続けることになりました。
毎日6時間かけて、静脈に点滴を続けました。
ミルの発熱が少し治まったところで、高度医療センターへ行くことにしました。
7月半ば 高度医療センターへ(ネオべッツVRセンター)
詳細な検査の結果、免疫抑制剤(ネオメルク)を服用し、毎週血液検査をしていくこととなりました。
7月下旬まで、ミルの食欲不振と嘔吐を繰り返していました。
そして、7月末には、免疫抑制剤の副作用で嘔吐を
1日に20回も繰り返してしまい、免疫抑制剤の量を減らすことに
なりました。
8月上旬〜
ミルは食欲も出て、元気にお散歩できるまでに快復しました。
でも、免疫抑制剤の副作用で今度は皮膚の状態が悪くなり、
かゆみがひどく、全身の毛が抜け始めました。
9月
全身の毛が抜けて、スムースのようにツルツルになりましたが、
かゆみは治まり、ミルの元気が戻ってきました。
**********
そして今日、2007年10月5日
闘病生活が始まって1年目の今日、高度医療センターへ行ってきました。
免疫抑制剤を飲み始めて、最初は劇的に効きましたが、
この1ヶ月、血液検査の結果は悪化してきました。
今週も、またCRPの数値が上昇し、思わしくない結果に先生も困った表情でした。
血液検査の中で、最重要視されるのが、C反応性蛋白(CRP)の数値です。
この数値が、一度は正常値にまで落ち着いたのですが、徐々に上昇し、今日は、4.00。
これは危険な数値です。このまま上昇していくと、またミルは嘔吐や発熱、食欲不振で弱っていく可能性があります。
こんなに元気なのに、、、
全ての原因である縫合糸肉芽腫を取り除いているのに、、、
先生とたくさんお話をさせて頂き、何かいい方法はないか、
相談しましたが、この治療法以外に手はないそうです。
私が毎日、ミルの体に変化がおきないかをよく観察すること、
免疫抑制剤を毎日飲み続けること、そして、毎週血液検査をして、
CRPの数値が急上昇しないか、検査を続けていくこと。
これを続けなければ、死もあり得る危険な病気です、と。
ミルの生きる道は、これしかないそうです。
免疫抑制剤を増やし、一時的に、CRPの数値を抑えることも考えていますが、ミルの場合、副作用が出てしまうことが怖いので、今週は、抗生剤もあわせて飲むことになりました。
この抗生剤が少しでも効いてくれることを祈るばかりです。
この一年、とってもとっても辛くて大変な日々でした。
一年経った今日の結果も、残念なものでした。
完治という言葉は聞けないのかもしれない、
でも、ミルの生きていく方法があることに、感謝せざるを得ません。
長くなりましたが、これがミルの一年に起きたことです。
後日、この病気についてのお話を続ける予定です。
by miru_ys
| 2007-10-06 00:05
| miru